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うちの子は、同じ服しか着ない。正確に言うと、「今はこれ」と決めた服を、来る日も来る日も着るのだ。
しばらくすると、また別の服がお気に入りになる。理由は、母ちゃんにもわからない。まだ言葉でうまく説明できなかったころから始まった。
ただ、3年ほど一緒に試行錯誤してきた。すると、暮らしを少しスムーズにする方法は見つかってきた。
わが家で続けているのは、この3つだ。
- 洗濯中は、代わりに着られる服を用意する
- 外出するときだけ着替える
- 同じものを買い足せる服を選ぶ
どれも「これで解決」という攻略法ではない。それでも、毎日の着替えや洗濯は少しスムーズになった。
子どもが同じ服しか着なくなったのは3年ほど前
それまでは、母ちゃんが子どもの服を選んでいた。田舎暮らしなので、近くのお店だけでは選択肢も少ない。子ども服はすぐにサイズアウトする。だから、フリマアプリでかわいい服を探すのも楽しみだった。
ところが3年ほど前。保育園の体操服とジャージのズボンしか着てくれない時期がやってきた。昼も夜も寝るときも着たがった。
たまには好きなキャラクターなら着てくれるかもしれない。似たようなイラストならどうだ。いろいろ試してみた。
でも、着ない。好きなキャラもダメ。似ているのもダメ。可愛いのもダメ。(これは、ただの母ちゃんの好み。)
当時はまだ、本人もうまく理由を説明できなかった。母ちゃんにも、何が違うのかわからなかった。
なぜ同じ服しか着ない?理由は今もわからない
3年間一緒に過ごしてきた。着心地や感覚も関係しているのかな、と思うことはある。
わが子は、お気に入りの服が濡れたり汚れたりすることを強く嫌がる。でも、それが同じ服を着る理由なのかはわからない。
だから、わが家では理由を決めつけない。「この服なら着られる」という本人の好みを手がかりにしている。
同じ服しか着ない子に、わが家で試した3つの工夫
1.洗濯中は、代わりに着られる服を用意する
お気に入りを毎日着るとなると、工夫が必要なのが洗濯だ。
わが家では、「タイマーが鳴ったら、また着られるよ」と伝える。洗濯と乾燥が終わる時間に、タイマーをセットする。
待っている間は、白や黒の無地の服を着てもらう。お気に入りではないけれど、比較的妥協してくれる服だ。
無地の服は、無印良品の白や黒の大きめのTシャツを選ぶことが多い。シンプルなので、わが子の場合は比較的着てくれる。
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「待てば、また着られる」とわかるこの方法が、今のところうまくいっている。タイマーの話は、また別のクエストで。
2.外出するときだけ着替える「2択作戦」
ある日、たまたま別のトップスに着替えてくれた。「お着替えできたね!お外に出かけようか!」と言うと、嬉しそうに「おそとにでかけよう!」と言った。
そこで、それからは2つの選択肢を伝えるようになった。
「お外に出かけるときは、お着替えします!」
「お着替えしたくないときは、お家で遊びます!」
大人都合の、2択。 最初は怒った。それでも外に行くのが大好きなので、しぶしぶ着替えるようになった。
今では、「外に行くときは、トップスだけ着替える」が、わが家のルールになった。わが子には、このルールを決める方法が合っていたようだ。
3.お気に入りの服は「同じものを買い足せるか」で選ぶ
以前の母ちゃんは、「これ、かわいい」で服を選ぶことが多かった。今は、もうひとつ考える。
「もし気に入ったら、同じものをもう一枚買えるか?」
そのため、デザインが大きく変わらず、サイズ展開もあるブランドを選ぶことが増えた。フリマアプリでも、同じものを探しやすいからだ。
同じものを探しても見つからない。 そんな経験を何度もして、服を選ぶ基準も少しずつ変わってきた。
お気に入りの服しか着ないと、季節の変わり目にも悩む
去年の冬、お気に入りだったのはH&Mの長袖Tシャツ。フリマアプリで見つけた、数年前のデザインだった。
洗って、乾かして、また着る。袖口が破れたら、縫ってまた着る。それでも破れたので、最後には袖を切って縫い直した。
もはやロングTシャツではなくなっていた。
それでも、本人は着たがった。5月も下旬になると、さすがに暑い。
好きなら着せてあげたい。でも、暑さで汗もたくさんかく。さすがに着替えてほしい。
季節が変わっても、本人のお気に入りは変わらない。
お気に入りが廃番になると、同じ服が見つからない
その後のお気に入りは、Arch & Lineのトレーナー。まさかの長袖に逆戻りである。これもフリマアプリで見つけた、数年前のものだ。同じサイズと色を探しているけれど、いまだに見つからない。
また着る。洗う。また着る。そうしているうちに、両肘には大きな穴があいた。
いつも履いているズボンの両膝にも穴があった。先日、まとめてパッチを当てた。
お気に入りの服の寿命を延ばすクエスト、ひとまず完了。 これで、もうしばらくは着てもらえそうだ。
同じ服を買い足せると、洗濯が楽になる
いつも履いているキャメル色のズボンは、ユニクロのもの。気に入ってくれたので、同じものをあと2本買い足した。現在、同じズボンが3本。
同じ服しか着ないなら、同じ服を増やせばいい。 これだけでも、洗濯はずいぶん楽になった。
ただし、同じものを買えば、すべてうまくいくとも限らない。以前、お気に入りのキャラクターTシャツを3枚追加した。
ところが、そのうち1枚は着ない。おそらく、タグがついたままの状態がお気に入りになったらしい。今では、すっかり観賞用だ。
推しのファングッズを「使う用」と「保管用」で2つ買うようなものだろうか。
……母ちゃんには、まだわからない。子どもの「好き」は、母ちゃんの予想どおりにはいかないのだ。
同じ服しか着ない子と暮らして、母ちゃんが思うこと
3年経った今も、どうして同じ服を着たがるのか。本当の理由はわからない。でも母ちゃんは、それ自体を「困ったこだわり」だとは思っていない。
好きな色が違うように、好きな食べ物も違う。毎日違う服を着たい人もいれば、同じお気に入りを着たい人もいる。
それぞれの好みの違いなのだと思っている。
ただ、暮らしの中では洗濯したい日もある。暑くなれば、着替えてほしい日もある。
だから考えてきたのは、その「好き」を変える方法ではない。その「好き」と一緒に、どう暮らしていくか。
一枚の服を、破れるまで何度も着る。その姿を見ていると、こんなに愛してもらえる服が、ちょっとうらやましい。
服選びに悩む母ちゃんからすると、その潔さは、ちょっとかっこよくすら見える。ミニマリストとしては、かなりレベルが高い。
そして、母ちゃんが服選びについて学んだことがひとつある。
どんなに可愛くても、一点物の服は選ばないこと。
これを守れば、同じ服を探し回るクエストは少し減るかもしれない。
これから先、お気に入りの選び方が変わるのか。このままなのか。それはまだわからない。
でも、その「好き」はそのままでいい。その「好き」と暮らしが、家族みんなにとって少しでも心地よいカタチになる方法を、これからも母ちゃんは考えていこうと思う。
※この記事は、わが家での経験を書いたものです。同じ服を好む理由や、合う方法は子どもによって異なります。
